(4)スタンリーブラック フィルムスペクタクラー

懐かしい、アルバムだ。なぜか高校に入学したら放送部に入った。そこで最初に聞いたのがこのアルバム。オープンリールでソニーの777で回していた。今からすればドンシャリなんだろうが、キレがよくて音質抜群のフェーズ4というんだぞと先輩に言われた。ウェストサイドが静かな中から華々しく立ち上がってくる音づくり。めったにきけない「ティファニーで朝食を」の、ブリッジ。なんとも黄金のロンドンサウンド。その後、その先輩の自宅にいって、JBLのでっかいスピーカーで鳴らしていたのを聞いた。この音を自宅でも出したい、こんな夢を描かせてくれた。彼はその後、野毛で喫茶店を経営していたが、早死にしてしまった。。

(3)菅野邦彦 慕情

このアルバムには恨みがある。この録音は、1974.3.22のTBMの3日間の連続ライブコンサート、場所は都市センタホールだった。切符を買っていたが、仕事が入ってしまい、終わってからタクシーで乗り付けた時には、すでに次のバンドが演奏。確か、市川秀男のバンドだった。つまり聞きそこなったのだ。

このアルバムで菅野さんは一躍、ポピュラリティを獲得した。普通なら、それで飛躍するところだけど、そうならなかった。ライブでしか本領を発揮しないからだ。それも、いつもいつもではなく、時々、すごい演奏をするということで、伝説のピアニストになったわけだ。青山のロブロイによく聞きにいったけど、いつ始まるやら、演奏中もベースに文句タラタラ、聞くほうがひやひやしていた。グループというより彼のわがままバンドだから、リズムに乗ってピアノを演奏するんじゃなくて、彼のピアノに合わせてリズムを作るから大変。コンサートでは、実はバックが彼のピアノがよく聞こえないから、彼が走り出すと、遅れてしまうのだ。だから余計に彼がいらいらする。このアルバムでは枯葉の途中にそのいらいら声が聞こえる。しかし、慕情も、枯葉もなぜか、その後、ライブでリクエストにこたえる以外はあまり演奏しない。

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(2)プレリュード・トゥ・ア・キッス 藤井貞泰

このレコーディングの現場にいました。四国今治の店、アブアブ、たぶん、1982年ころ。サイドが河上修と村上かんちゃん。いいなあ。
クールですこし理屈っぽい演奏の藤井さんが、あつくなっている黒いオルフェ、最高です。
文句なしに再発売を祝いたい。

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(1)bill evans waltz for debby

そう最初に、ビルエバンスから話題にしよう. 当然、このアルバム。ワルツフォーデビー。 これはアナログのレコードで買った。解説がイソノテルオさんで、ジャケットはこれじゃなくビルエバンスがピアノを弾いている写真。雰囲気はそっちのほうがいい。 マイフーリッシとワルツフォーはいいけど、あとはちんぷんかんぷんだった。笑い声とベースの音ばかりで。 これは、blogなんで、本音で書くけど、こんなに名盤になるとは思わなかった。もちろん、買ったときにはすでに有名なレコードではあったけど。

僕の好きなミュージック

ぼくの好きな音楽について、書いてみよう.
人生、いろいろな場面で音楽に出会った。解説なんかじゃなくて、どんか係わり合いだったかを。